251323協会の資金はどうしたら良いのか?

協会が活動を行っていくうえで必要となる資金はどのように調達したら良いのでしょうか?

苦手とされる方も多い<お金>のことについておはなししていきます。

なお、用語の都合上、ここでは一般社団法人として考えていきます。ただ、法人格をもっていない任意団体である協会であっても、概念は同様です。

 

協会・一般社団法人も資本金が必要?

株式会社であれば、株主が出資した資本金をもとに事業を展開していきます。

 

株式会社と違って、一般社団法人の設立には、財産の拠出は必須とされていませんが、活動の原資となる資金調達の手段として、「基金制度」があります。

 

基金」とは、一般社団法人に拠出された財産で、株式会社の資本金にあたります。ただ、株式会社と異なり、基金は、一定の要件や合意の元に、法人に対して返還義務を負います。

 

また、この基金は必ず設けなければいけないものではありません。あくまで法人の任意です。なお、株式会社の資本金は登記簿謄本に掲載されますが、一般社団法人の基金の額は掲載されません。(「登記事項でない」といいます。)

 

そして、この基金の拠出は一般社団法人の社員や理事でなくても引き受けることができます。また、社員や理事だからといって、基金を拠出しなければならないわけではありません。

必要な費用はどこから捻出したらいいか

財産の拠出が無い場合、法人に必要な費用はどこから捻出したら良いのでしょう?

 

収益があがっていれば、そこから費用を使えば良いですが、まだ立ち上げて間もない時期で収益も出ていない場合は、社員や理事や運営者などが法人に貸し付け、収益が出たら返してもらうといったかたちになるかと思います。

 

なお、基金制度を採用する場合は、基金の拠出者に関する規定や基金の返還手続きの方法などを定款に定めておかなければなりません。

 

基金の額については制限はなく、金銭以外(不動産など)も基金とすることができます。

 

 

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